胸やけや胸の痛み、食べ物が飲み込みにくいといった症状で病院を受診し、「逆流性食道炎ですね」と言われてお薬を処方された経験はありませんか?
これらの症状は逆流性食道炎でよくみられますが、実は好酸球性食道炎でも起こることがあります。
症状が似ているため見分けがつきにくい病気ですが、原因や治療法は異なります。
今回は、逆流性食道炎と間違われやすい好酸球性食道炎について解説します。
胸やけや胸痛があっても逆流性食道炎とは限りません
逆流性食道炎は、胃酸が食道へ逆流することで、食道の粘膜が胃酸によって傷つき、胸やけや胸痛などの症状があらわれる病気です。
一方で、好酸球性食道炎は、白血球の一種である好酸球が異常に食道へ集まることで、食道に炎症が起こる病気です。
症状は似ていても原因はまったく異なります
- 胸やけ
- 胸の痛み
- 食事の飲み込みにくさ
- 食べ物がつかえる感じ
といった似た症状がみられます。
しかし、原因はまったく異なります。
そのため、症状だけで判断すると、逆流性食道炎と思われていたものが、実は好酸球性食道炎だったというケースもあります。
なお、好酸球性食道炎は指定難病の一つでもあります。
好酸球性食道炎の診断には内視鏡検査と病理検査が必要です
好酸球性食道炎を診断するためには、内視鏡検査と、その際に行う「食道粘膜の病理検査(組織診断)」が必要です。
内視鏡で確認できる特徴
内視鏡検査では、下記図のように
- 白斑
- 縦走溝(じゅうそうこう)
と呼ばれる縦方向の溝が特徴的に確認できます。
青い色素を散布すると、縦走溝がよりはっきりわかることがあります。
また、治療後の写真では白斑や縦走溝がほぼ消失しており、組織検査でも好酸球が消退していました。
好酸球性食道炎の治療法について
治療には、PPI(パリエット、ネキシウムなど) や P-CAB(タケキャブ) を使用します。
薬で改善しにくい場合には局所ステロイド療法を行います
PPIやP-CABで治療が難しい場合には、吸入ステロイドを口腔内へ噴霧する局所ステロイド療法を行います。
症状や内視鏡所見、病理検査の結果をもとに、適切な治療法を選択していきます。
逆流性食道炎の治療で改善しない場合は好酸球性食道炎の可能性もあります
PPIやP-CABを使用しても症状が改善しない場合や、治療を続けても胸やけや飲み込みづらさが続く場合には、好酸球性食道炎の可能性も考える必要があります。
特に、
- 逆流性食道炎と言われたが治りきらない
- 胸やけや胸痛が続いている
- 食事が飲み込みにくい
- 食べ物がつかえる感じがある
といった症状がある方は、一度内視鏡検査を受けてみることをおすすめします。
まとめ|胸やけや飲み込みづらさが続く場合は内視鏡検査をご検討ください
胸やけや胸痛、飲み込みづらさといった症状は、逆流性食道炎だけでなく、好酸球性食道炎でもみられます。
症状が似ているため見逃されやすい病気ですが、原因や治療法は異なるため、正確な診断が重要です。
逆流性食道炎の治療を受けても症状が続く場合には、好酸球性食道炎の可能性も考えて、内視鏡検査をご検討ください。
福岡市東区香住ケ丘の「さけみ内科・内視鏡IBDクリニック」
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