【公式】福岡市東区香住ヶ丘の酒見内科胃腸科

潰瘍性大腸炎の治療法はどう変わった?分子標的薬までの広がりを解説

潰瘍性大腸炎の治療は、この数十年で大きく進歩してきました。かつては限られた選択肢しかありませんでしたが、現在ではさまざまなタイプの薬剤から、患者さんの病状に合わせて選べるようになっています。今回は、治療の移り変わりと、近年使われるようになった「分子標的薬」について解説します。

メサラジン製剤からはじまる治療の基本

潰瘍性大腸炎の治療は、炎症を抑える基本薬である「メサラジン製剤」からスタートするのが一般的です。
軽症から中等症の方の多くは、メサラジン製剤で症状が落ち着き(寛解)、内服や注腸剤によって寛解を維持できます。症状の程度に応じて、ステロイドを短期間併用することもあります。

 

難治化した場合に検討される「分子標的薬」

メサラジン製剤だけでは寛解を維持できない場合や、症状を繰り返す難治性のケースでは、免疫の働きに直接アプローチする「分子標的薬」が検討されます。分子標的薬は作用のしかたによって、大きく次の3つのタイプに分けられます。

免疫に関わる分子標的薬の3つのタイプ
治療の選択肢が広がってきた背景

2010年前後から抗TNFα抗体製剤の使用が始まったのを皮切りに、その後もリンパ球阻害薬、JAK阻害薬、そして近年ではIL-23を標的とする薬剤など、新しいタイプの分子標的薬が次々と登場しています。薬剤ごとに効果の現れ方や副作用の傾向、投与方法(点滴・皮下注射・内服など)が異なるため、選択肢が増えたことで、患者さん一人ひとりの生活スタイルや病状により合った治療を選びやすくなってきています。

治療薬を選ぶときに大切にしていること

分子標的薬は種類が増えた分、どの薬をいつ、どのように使うかという判断がより重要になっています。当院では、これまでの治療歴や炎症の状態、内視鏡検査による粘膜の状態などを踏まえながら、患者さんとよく相談したうえで治療方針を決めるようにしています。
ご不安な点や治療への希望があれば、遠慮なくお聞かせください。

 

まとめ:あきらめずに治療の選択肢を相談してください

潰瘍性大腸炎の治療は、メサラジン製剤を基本としながら、必要に応じてさまざまなタイプの分子標的薬を組み合わせられるようになってきました。「今の治療が合っていないかもしれない」と感じている方は、一度専門医にご相談いただくことをおすすめします。

●参照資料

QUASAR study, ASTRO studyより考えるUC治療におけるGuselkumabの勘所

福岡市東区香住ケ丘の「さけみ内科・内視鏡IBDクリニック」

福岡市東区香住ケ丘の「さけみ内科・内視鏡IBDクリニック」は、一般内科から消化器疾患の専門医療まで幅広く診療しています。

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