コラム

【福岡市東区】40歳を過ぎたら胃カメラを考えるべき?その理由と検査のタイミング

「40歳になったばかりで、特に胃に症状はないけれど、本当に胃カメラは必要なの?」

こうしたモヤモヤを抱えている方は少なくありません。

実際、胃がんやピロリ菌が関係する慢性胃炎などは、はっきりしたサインを出さないまま静かに進行します。

しかも40代前半は、統計上胃のトラブルがぐっと増え始める境目ともいわれる年代です。

「いつ受けるべきか」「どのくらいの頻度が妥当か」といった疑問を解消できれば、将来のリスクをしっかり下げられます。

この記事では、40歳で胃カメラを検討すべき3つの理由、リスク別の検査タイミング、そして受診前に押さえておきたい基礎知識をわかりやすくご紹介します。

40歳で胃カメラをすすめる3つの理由

1.発症リスクが跳ね上がる年代

30代まで「ごくまれ」と感じられた胃がんや大腸がんは、40代に入った途端に発症ペースが加速します。

緩やかな坂をのぼっていた発症カーブが、40歳を境に急角度へ切り替わるイメージです。「まだ若いから大丈夫」と思っている間に進行してしまう例も珍しくありません。

そのため、この節目で一度胃の粘膜をチェックする価値は十分にあります。

2.ピロリ菌ダメージの蓄積

幼い頃に体へ入ったピロリ菌は、20年ほどかけて胃粘膜をじわじわ傷つけます。

感染歴が約20年となる40歳前後は、萎縮や腸上皮化生といった前がん状態がはっきり表れやすい時期です。

陽性であれば1週間の除菌療法だけでも将来の胃がんリスクを大幅に減らせますので、まずは感染の有無を確認することが重要です。

3.生活習慣による粘膜ストレス

残業や会食が増える40代は、深夜の食事や睡眠不足、ストレス過多など、胃に負担をかけやすい生活になりがちです。

就寝前の食事は胃酸分泌が高まる時間帯と重なり粘膜を痛めやすく、ストレスによる自律神経の乱れは修復機能を低下させます。

一度粘膜の状態を確認しておけば、生活習慣の改善ポイントも明確になります。

症状とリスクに合わせた検査タイミング

自覚症状があるとき

みぞおちの痛み、吐き気、黒色便、急な体重減少などが2週間以上続く場合は、年齢を問わず速やかに胃カメラをご検討ください。

無症状でも40歳で一度

症状がなくても、40歳になったら一度内視鏡で粘膜をチェックすることをおすすめします。その結果問題がなければ、2年ごとのフォローが目安になります。

ハイリスクは年1回が目安

胃がんの家族歴がある方、長年喫煙や多量飲酒を続けている方、強いストレス下で働く方は、年1回の内視鏡検査で変化を細かく追うと早期発見につながります。

バリウム検診と胃カメラの違い

バリウム検診は胃の形や通過障害を大まかに把握するのに適していますが、粘膜の色調差や浅い潰瘍を見落としやすい弱点があります。

胃カメラであれば、レンズを粘膜に近づけて拡大観察でき、特殊光で血管パターンまでくっきり確認できます。

疑わしい部分はその場で組織を採取し、病理検査に回せるため、診断から治療方針決定までがスピーディーです。

検査前に押さえておきたい基礎知識

前日の食事と当日の水分

前日は消化の良い夕食を早めに済ませ、就寝前から絶食するケースが主流です。

当日の水分摂取は医療機関の指示に従いましょう。

苦痛をやわらげる工夫

外径5〜6ミリの細径スコープや表面麻酔、短時間作用型鎮静剤の普及により、嘔吐反射や不快感は大幅に軽減されています。

「気づいたら終わっていた」と話す方も増えています。

服薬と持病の相談

抗血栓薬を服用中の場合、出血リスクとの兼ね合いで休薬の可否を医師が判断します。

糖尿病治療薬は低血糖を避けるため、当日朝の内服タイミングをあらかじめ確認してください。

胃カメラで得られる5つのメリット

1.早期発見で治療負担を軽減

粘膜内にとどまる早期がんなら、開腹手術を回避し、内視鏡的切除だけで根治できるケースが多数です。

2.潰瘍やポリープをその場で処置

出血点の止血や小さなポリープ切除を検査中に行えるため、追加処置や再来院の手間が減ります。

3.ピロリ菌除菌で将来のリスクを低減

陽性なら1週間の除菌療法で、将来の胃がんリスクを大幅にカットできます。

4.画像を活用した生活改善

自身の粘膜画像を医師と確認することで、食事内容や禁煙の必要性が見える化し、改善へのモチベーションが高まります。

5.根拠を持った次回検査計画

粘膜の状態を数値と画像で把握できるため、1年後か2年後かといったフォロー間隔を科学的に設定できます。

40歳から始める胃カメラ習慣

40代は胃がんやピロリ菌関連疾患のリスクが本格化する年代です。

症状がなくても一度胃カメラを受ければ、粘膜の状態や感染の有無を客観的に確認でき、今後の検査計画や生活改善策を具体的に描けます。

十数分の検査が、10年後・20年後の健康を守る大きな投資になります。

「まだ大丈夫」と感じる今こそ、未来の自分への贈り物として内視鏡検査をご検討ください。

胃カメラ検査なら福岡市東区香住ケ丘の「酒見内科胃腸科」

福岡市東区香住ケ丘の「酒見内科胃腸科」は、一般内科から消化器疾患の専門医療まで幅広く診療しています。

地域に根ざした「かかりつけのクリニック」でありながら、消化器疾患において専門の医療を必要とする方の受け皿としても対応し、さまざまな患者さんの健康と向き合ってまいります。

患者様と一緒に治療を考え、ご納得いただける診療をお約束いたしますので、お困りのことがありましたらいつでもご相談にお越しください。

 

酒見内科胃腸科

TEL:092-681-0553

住所:〒813-0003 福岡県福岡市東区香住ヶ丘3丁目3-13

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