
コラム
【胃カメラ症例01】ピロリ菌除菌後に発見した約2mmの早期胃がん
今回は、当院の胃カメラ検査で発見した早期胃がんの症例をご紹介します。
患者さんはすでにピロリ菌の除菌治療を受けていましたが、胃カメラで胃の中を詳しく観察したところ、約2mmの小さな病変が見つかりました。
胃カメラで確認された画像
次の画像は、実際に胃カメラ検査を行った際の内視鏡画像です。
この中に早期胃がんが存在していますが、どの部分か分かりますでしょうか。

早期胃がんが見つかった場所
黄色の矢頭で囲んだ部分が、早期胃がんと診断された約2mmの病変です。

早期胃がんを疑ったポイント
病変は発赤調で、周囲の粘膜と比べて赤みがあり、わずかに陥凹していました。大きさは約2mmと非常に小さな病変でしたが、色調や形態から早期胃がんの可能性を考え、組織検査を行いました。
組織を詳しく調べた結果、胃がんと診断されました。
診断後の治療について
胃がんと診断された後は、内視鏡治療が可能な総合病院へご紹介しました。紹介先の医療機関で、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が行われ、病変が切除されました。
ピロリ菌除菌後も胃がんが見つかることがあります
ピロリ菌を除菌すると、胃がんが発生するリスクは低下します。しかし、胃がんのリスクが完全になくなるわけではありません。
今回の患者さんのように、ピロリ菌の除菌後に胃がんが発見されることがあり、「除菌後胃がん」と呼ばれます。
除菌後も定期的に胃カメラを受けましょう
「ピロリ菌を除菌したから、もう胃がんの心配はない」と考えて、胃カメラを受けなくなってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、除菌後も胃の状態や萎縮性胃炎の程度などによっては、胃がんのリスクが残ります。小さな胃がんを早期に発見するためにも、医師と相談しながら定期的に胃カメラ検査を受けることが大切です。




