予防接種
ワクチンの予防接種は、病気に対する免疫をつけたり重症化を防いだりと、大きなメリットがあります。
また、社会的な病気の蔓延を防ぐためにもワクチンはとても重要な役割を担っています。
定期接種のワクチンはきちんと接種するようにしましょう。
当院ではお子さんの定期接種や成人の方の定期接種、そのほか任意接種のワクチンにも対応致しますので、お気軽にご相談ください。
お子さんの定期接種ワクチン
日本脳炎ワクチン
日本脳炎は、蚊を介して感染する病気で、重症化すると重い後遺症が残ったり、死に至ってしまったりすることもあります。
ワクチンの接種により、感染のリスクを7割〜9割軽減することができますので、定められた時期にきちんと接種しましょう。
日本脳炎のワクチン接種時期
日本脳炎は一期接種と二期接種に分かれており、初回は3歳~4歳の期間に2回、その後1年を経過した時期に追加でもう1回接種を行います。
二期接種は9歳~10歳までの期間に1回の接種を行います。
二種混合ワクチン
二種混合とは「ジフテリア」と「破傷風」の予防接種です。
ジフテリアは飛沫感染で拡大し、重い風邪症状が特徴です。
重症化すると心筋障害や神経麻痺、窒息などのリスクがあります。
破傷風は土の中にいる菌が原因で感染します。
軽い刺し傷などから菌が入り込んで発症するなど、感染のリスクが高い病気です。
二種混合ワクチンの接種時期
7歳6ヶ月までに三種混合または四種混合のワクチン接種がありますが、その後の追加接種として二種混合ワクチンを接種します。
対象年齢は11歳以上。13歳未満のお子さんです。
成人の方の定期接種ワクチン
成人用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、唾液などを通じて飛沫感染が起こります。
発症すると気管支炎や重い肺炎、敗血症などのリスクが高まるため、対象年齢になった方はきちんとワクチン接種を受けるようにしましょう。
成人用肺炎球菌ワクチンの対象年齢
下記の方は定期接種の対象となります。
- 65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方
- 60歳から65歳未満の方で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害を持つ方
- ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方
インフルエンザワクチン接種
インフルエンザは、ウイルスに感染することで高い発熱や強い倦怠感などの症状が現れます。
ワクチンの接種は、感染率を下げること、重症化を予防することを目的に行われます。
インフルエンザワクチンの定期接種対象年齢
インフルエンザの重症化リスクが高い、下記の方は定期接種の対象となります。
- 65歳以上の方
- 60~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害がある方
- ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある方
など
お子さんの任意接種ワクチン
季節性インフルエンザワクチン接種
季節性インフルエンザとは、冬から春先にかけて感染が増えるインフルエンザの総称です。
ワクチンは一般的に10月から2月ごろにかけて接種を行います。
季節性インフルエンザワクチンの接種対象年齢
接種は、生後6ヶ月以上のお子さんから可能です。
接種費用は自費になりますが、接種費用を助成している市町村もありますので、お問い合わせください。
成人の方の任意接種ワクチン
MR5期抗体検査・予防接種
当院は、風疹の抗体検査、予防接種に対応しております。
風疹は年代によって接種の機会がなかった方がいらっしゃいますので、該当される方はぜひ一度抗体検査をご利用ください。
福岡市が行う予防接種費用助成について
福岡市では、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性へ公費での風しん抗体検査や予防接種を実施しています。
また、妊娠を希望する女性を対象とした無料での抗体検査も行っています。
妊娠中に風しんに感染すると、胎児にも大きな影響を与える可能性があります。
事前に抗体検査を行い、必要に応じて予防接種を受けておくことをおすすめします。