コラム

福岡市東区】おなかの不調が続くのは過敏性腸症候群かも?特徴的な症状と対処法を解説

「病院で検査をしても『異常なし』と言われたのに、いつもおなかが落ち着かない」

「電車に乗る前や会議の前だけ、なぜかおなかが痛くなる」

こうした不調を抱えている方は意外と少なくありません。

繰り返す腹痛や便通の乱れに隠れているかもしれないのが、過敏性腸症候群(IBS)です。

この記事では、生活習慣の多様化やストレス社会の中で、近年増えていると言われるIBSの特徴と、今すぐできるセルフチェック、生活改善のコツをまとめました。

 

1.IBS(過敏性腸症候群)とは?増えている理由と背景

IBSは、大腸などの消化管に明確な病変がないのに、腹痛や便通異常が長く続く病気です。

「検査しても異常がないのに…」というのが大きな特徴で、成人の約10人に1人が何らかの症状を経験すると言われています。

最近ではテレワークや長時間のデスクワーク、社会全体の緊張感、ライフスタイルの変化などが、IBSの背景に関わっていると考えられています。

特に、日本人は几帳面で我慢強い性格の人が多いため、「おなかの調子が悪い」と感じても仕事を優先しがちです。

結果として症状が慢性化し、生活の質(QOL)を下げてしまうケースが増えています。

 

2.「検査では異常なし」なのにおなかが不調な理由

IBSは、消化管の動きをコントロールする自律神経のバランスが乱れることで起こると考えられています。

さらに近年の研究では、腸内細菌のバランスや過去の感染症(急性胃腸炎など)がきっかけになるケースも報告されています。

例えば

・旅行先でお腹を壊して以来、便通が不安定になった

・環境が変わった後、朝の通勤前に必ず腹痛が起こるようになった

・大事な発表や試験前だけ、急に下痢になる

このように、ストレスや心理的負担が腸の運動を過剰にしたり、逆に抑えてしまったりするのがIBSの特徴です。

 

3.IBSのタイプは4つある

IBSには、大きく分けて4つのパターンがあります。

3.1.下痢型

ストレスを感じるとおなかがゴロゴロし、すぐにトイレに駆け込むことが多い。

3.2.便秘型

腹痛はあるのに便が出にくく、コロコロ便が続く。

3.3.混合型

下痢と便秘を繰り返す。

3.4.分類不能型

はっきりと型には当てはまらないが腹痛や不快感が続く。

「いつも下痢だけ」「いつも便秘だけ」と決まっているとは限らないのがIBSの難しさです。

 

4.日常に潜む「IBSを招く習慣」とは?

IBSは体質だけではなく、普段の習慣が大きく関わっています。

自分では何気なく続けている生活の中に、腸に負担をかける行動が潜んでいるかもしれません。

4.1.こんな行動はありませんか?

・朝ごはんを抜く、またはコーヒーだけで済ませる

・席を立つ時間が少なく、ほとんど座りっぱなし

・仕事や勉強の合間に甘い菓子パンをつまむ

・緊張するとおなかが痛くなるので昼食を抜く

・夜遅くに辛いものや脂っこいものを食べる

どれも、腸のリズムを乱す原因になります。

IBSは単なる「ストレスのせい」と片付けられがちですが、日々の食事と生活リズムの乱れが大きく関係しています。

 

5.IBSかも?セルフチェックのポイント

「ただの体調不良かも」と我慢しがちなIBSですが、放置すると日常生活のストレスが増えるだけでなく、別の病気を見落とすリスクもあります。

次のような項目に思い当たる場合は、IBSの可能性があるかもしれません。

・月に数回以上、腹痛がある

・排便すると腹痛が軽くなる

・下痢と便秘が交互に起こる

・出先でトイレを探すのが不安

・ガスが溜まる感じがして外出が億劫

・夜は大丈夫なのに、朝だけおなかが不調

・病院の検査では異常なしと言われた

 

6.受診するべきタイミングと、検査で見逃してはいけない病気

IBSは命に関わる病気ではありませんが、IBSと似た症状を示す病気が隠れている可能性があります。

次のような症状があれば、IBSだけではなく大腸がんや炎症性腸疾患を除外するために内視鏡検査などの精密検査が必要です。

・血便や便が黒い

・体重が短期間で減る

・発熱が続く

・夜間に腹痛で目が覚める

 

7.我慢せず相談することが大切です

IBSは珍しい病気ではなく、誰もがなり得ます。

「気のせい」「恥ずかしいから言えない」と我慢し続けると、症状が悪化したり、外出や仕事に支障をきたしたりすることもあります。

おなかの不調は「体からのサイン」です。

「いつものこと」と思わず、気になるときは医師に相談し、必要に応じて検査を受けてください。

毎日を安心して過ごすために、一人で抱え込まず、できることから生活を整えていきましょう。

 

福岡市東区香住ケ丘の「さけみ内科・内視鏡IBDクリニック」

福岡市東区香住ケ丘の「さけみ内科・内視鏡IBDクリニック」は、一般内科から消化器疾患の専門医療まで幅広く診療しています。

地域に根ざした「かかりつけのクリニック」でありながら、消化器疾患において専門の医療を必要とする方の受け皿としても対応し、さまざまな患者さんの健康と向き合ってまいります。

患者様と一緒に治療を考え、ご納得いただける診療をお約束いたしますので、お困りのことがありましたらいつでもご相談にお越しください。

さけみ内科・内視鏡IBDクリニック

TEL:092-681-0553

住所:〒813-0003 福岡県福岡市東区香住ヶ丘3丁目3-13

この記事の監修医師

さけみ内科・内視鏡IBDクリニック 医師

医師 酒見 亮介

経歴・資格・所属学会

  • 日本内科学会 総合専門医
  • 日本消化器病学会 専門医、九州支部評議員
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医
  • 日本消化管学会 胃腸科専門医、指導医
  • 日本炎症性腸疾患学会 学会員
  • 日本消化器病学会 学会評議員
  • 日本消化器内視鏡学会 九州支部評議員
  • 日本炎症性腸疾患学会 専門医、指導医

受賞歴

  • 2014年 胃と腸 年間最優秀症例賞受賞
  • 2019年 日本炎症性腸疾患学会 学術集会ポスター優秀賞 AOCC、UEG travel grant取得
医師 酒見 亮介

クリニック紹介・アクセス

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